地学は本当は役に立つ

　実は、地学は立派に役に立つ学問といえる部分もあるのです。鉱床学に関連することは、そのひとつです。しかし、日本ではセメント原料の石灰石資源などを除き、鉱山も炭田も絶滅状態にあります。鉱業が我々の身近な存在ではなくなってしまったために、役に立たないと思われていることは否定できません。

　しかし、我々は文化的な生活を送る上で、他国で採掘された鉱産資源を大量に輸入し加工し、そして消費しているのです。それらについて知ることは、必要なことではないのでしょうか。