資源利用と環境問題


 人類が地下資源を採掘し、利用する過程で、環境破壊と呼びうる現象は、不可避的についてまわるものです。
 我々は、資源のほとんどを輸入に頼っていますから、実感としてそれを認識する機会が少なくなりましたが、そのことはきちんと認識しておく必要があると思います。

 どうも、環境問題は感情論に流れがちな印象を受けるのですが、基本に立ち返って、知ることの大切さを強調したい気がします。「知る」というのは、1次情報のことでもあります。新聞の切り抜きでもいいのですけれど、それよりも自分で生のデータを集めることを教えたい。
 教える立場としては、フィールドサイエンスの基礎を、どこかでみっちりやる必要があるな、そう思っています。

 地球環境の保全と人類 ・・・ある企画のボツ原稿です。2003.11.25

 反応性の高い物質が危険である(準備中)

 環境問題について思うこと

鉱山 採掘と精錬

 ・日立鉱山の煙害対策


 日本鉱業日立精錬所の大煙突(1993に折損。写真は1987)。大正3年に煙害対策のために建てられた、156mの煙突(建設時世界一の高さ)。これにより精錬の際の有毒な煙が地上に降りてくることが少なくなり、被害が減少した。戦後は脱硫装置による硫酸製造で、煙害は完全に解決した。日本の高層気象観測の先駆的な試みがなされたことも知られる。周囲は二酸化硫黄を含む煙による煙害で植生が破壊され、煙害に強い大島桜やヤシャブシなどの植樹の努力により、ようやくそれが回復しつつある。

 探査、採鉱、輸送、精錬、電解精錬、製品出荷 …これらの項目は準備中。

 倒壊前の大煙突の風景 …1985.5  日立鉱山周辺の現在 …1997.9


*参考文献

 ・日立鉱山史 日本鉱業日立製錬所発行 1952 追補 1986
 ・大煙突の記録 −日立鉱山煙害対策史− ジャパンエナジー・日鉱金属 1994
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石炭関係

 夾炭層の露頭 →好間・大利の夾炭層

 石炭の形成と炭素循環、地球史的な意義 →植物の上陸と大気組成変化


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