東京の地質見学・生徒レポート その1 その2 その3

F1F30番 田中 貴之


東京の地質と化石見学についての報告

第1章 見学の経緯

 1998年10月25日に東京都世田谷区等々力渓谷にて地質見学、及び、神奈川県川崎市登戸と、 東京都狛江市和泉多摩川の間を流れる多摩川の宿河原にて、化石見学、採集をしたので報告します。
 受験勉強という机に向かうばかりの毎日になってきているために、このような自然を体で感じる機会が少ないので、 今回の課外授業は私にとって必要不可欠なものと思い、参加しました

 小手指8:00頃−(西武池袋線)−池袋−(JR山手線)−渋谷−(東急東横線)−自由ヶ丘−(東急大井町線)−等々力9:20頃着

 10:00集合だったが、思ったよりかなり早く着いてしまったので、どうやって時間を過ごそうかと思って、 電車を降りたとたん、萩谷先生に会った。萩谷先生も同じ電車に乗っていたのだ。しかも、私が早く着いたと思っていたら、 同じぐらいに、クラスメイト4人ほど着いた。まだ集合時間までかなり余裕があったので、駅を出て、 近くのコンビニで飲み物を買った。駅の目の前にマクドナルドがあるぐらいで、とても静かな町で、 とても気持ちがよかった。そうこうしているうちにみんなが集まり、地質見学に出かけた。その日はとっても天候よく、 暑いくらいだった。

第2章 地質見学、化石観察、採集の注意事項

1)少し遠い所から地層を観察しなければならないところもあるので、オペラグラスを用意した方がよい。。
2)スプレーのニスなど、化石をかためながら採集した方がよい。
3)化石を採集する時は、できるだけ、原形をとどめておいた方がよいのだから、まず、化石の周囲10cmはあけて掘り、 ある程度でやめ、化石と、その周囲一帯を根こそぎとる。

第3章 等々力渓谷

 ここは、よく地層のあらわれている場所で一目見ただけで色の違った地層が重なっていることがわかる。 まず、ゴルフ橋の下の道を歩いていると、対岸に地層を見ることができます。また、しばらく歩いてゆくと、 水が、地層からしたたり落ちているところがありました。その水は、おそらく、昨日の雨水と地下水であるように思われました。 そして、その水は、ある地層からはしたたり落ちて、ある地層からはしたたり落ちていませんでした。これは、 水を通すすき間のある層と、水を通さない層があるためでした。

第4章 化石観察、採集

 等々力渓谷を見学したあと、武蔵みぞの口まで出て、南武線で登戸へ行き、そこで小田急小田原線に乗り換え、 和泉多摩川駅で降りる。すぐ目の前に多摩川が流れており、川に沿って下流へ歩くと、河原には所々に、化石が見えていた。 そこで昼食をとった後、早速化石採集に出かけようとしたが、どうやってどこを掘るのかもわからない私達に萩谷先生は、 丁寧に教えてくれた。そして、ものの20分か30分ぐらいで、化石を手にすることができた。私が、今回採集した化石の中で、 特に私が気に入っているものをスケッチしてみた。



 これはほぼ完全な化石で、川が流れているところに露出していた。水の中にあったので、 ハンマーで壊したとき、一緒に流れてしまうおそれがあったが、丁寧に壊していくと、なんとかとれた。 本当は完全であったが、一番初めに、なんだろうと思って触れたときに流されてしまった。 これをよく観察すると、貝殻に線がはいっていて、それがもりあがっている。そしてその線は表と裏で対応している。 そして、これは私の推測だが、この線は、木の年輪の様なもので、年をとるごとに増えていったのではないかと思う。 100万年から200万年前の化石


ウニの100万年から200万年前の化石で、一部分だけである。点の大きさは0.1mm程度だと思う。 おそらくこれは、ウニのトゲの化石であろう。ちょっと小さかったので、完全に近いものをとりたかった。


 100万から200万年前のユキノアシタカガイの一部です。この貝はとるのがかなり難しかったので完全なものはとれなくて残念だった。 この貝をとるには石を大きなかたまりに割って、運よくそこにこの貝が入っていたなら、完全なものがとれる。 しかしこの貝は宿河原で見た化石の中で一番多かったと思う。

第5章 反省と感想、及び今後の指針

 このような事は今回が初めてだったが、なかなかよくできたと思う。しかし、 等々力渓谷での地層の名称を1つ1つ覚えていなかったので、今後は、しっかりと覚え、 それを活かして、自分で、地層を判別できるようになれば、と思っている。また、化石は、 もっと採集をうまくして、飾れるようになれば、と思っている。もちろん飾るものではないが。 あと、私は化石採集に夢中になり、石を砕いては移動し、砕いては移動し、とやっていたりもした。 これはいけないと思う。自分が壊したところは責任を持って、全部調べる、そういうふうにしていきたいと思います。 この課外授業に参加し、私は改めてよかったと今、思い直している。貴重な経験ができたと思っている。 私はまだまだ、知らないことが多すぎる。だから、できるなら、また、この課外授業に参加したいと思っている。

第6章

 今回の課外授業という場をもってくださった、萩谷先生、本当にありがとうございました。私はもっともっと、 地球のいろいろな事を知りたいと思っています。だから、できれば、また、このような機会を与えてほしいと思います。 その時は、また、必ずいきたいと思いますので、よろしくお願いします。本当にありがとうございました。


東京の地質と化石見学

index