氷河地形(その2)

その1(海岸地方の山岳氷河、氷河地形へ)


内陸氷床−イスア地域

イスア北方の氷河末端の側面
無数のクレバスが氷河を刻んでいる。硬い岩石のあるところは、氷河も盛り上がっているのがわかる。

inland iceイスア北方の氷河末端
馬の背のようになっている、赤っぽい露岩は、マントルのかんらん岩起源の変成岩。

delta氷河末端にできた三角州
夏には氷河の雪解け水が土砂を運び、湖が白く濁る。画面奥にはアミツォク片麻岩に巨大な黒い岩脈が貫入しているのが見える。

 氷河の表面。
 夏の終わりで、ずいぶん雪解けが進んでいる。方向によっては氷河の末端でもクレバスが少なく、歩きやすい。正面は縞状鉄鉱の山。かつて鉄鉱山の試掘がなされたが、輸送手段の問題で稼行されずにそのままになっている。ここの縞状鉄鉱から、はじめて約37.6億年の鉛−鉛年代が得られた。
YUKIDOKE 氷河から流れ出す雪解け水。
 黒い岩石は38億年前の海底をつくっていた玄武岩質岩石。
sakkon 氷河の擦痕。
  内陸氷床の近傍の露岩地帯では、氷河によって磨かれた岩石の表面に擦痕が観察される。これは氷河内部の流動方向を示す。写真には地衣類がみられる。時計は時差を表している。西経45度、北緯65度のここは、日本とはちょうど12時間(サマータイム以外)の時差がある。

 イスア東方の氷河末端
末端が崩れて氷山が生まれている。日に数回、氷河の崩れる遠雷のような音がとどろく。
lake723 lake723と氷山
モレーンで覆われた谷間。上空には150km離れたNuuk(Godthab)に戻るレンジャー・ヘリ


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