地球の半径が6370kmになるのは必然!?
授業中、地球の全周の長さを質問し、地球の半径を質問します。これは覚え ていなくても教科書やノート、資料集を見れば書いてあります。
地球一周が40000kmと、どうしてそういうきりのいいぴったりした数字になる
のか、そして、なぜ地球の半径が6370kmになるのか、質問します。
たいがい、きょとんとしています。
19世紀、フランスでメートル法を定めたときに、同一経度(子午線上)で
の赤道から北極までの距離の1000万分の1を、1メートルと定めた。つま
り、地球の4分の1周を10000kmと定義したのだから、地球の全周が40000kmに
なるのは当然だ。(ただし、地球は完全な球ではありませんし、厳密には少し
ずれます。)
この円周が40000kmになるような円を考えて、その半径を求めたら、いくつに
なるか計算してみます。円周率で割って直径、それを2で割って半径。すると、
約6370kmになる。つまり、地球の半径が6370kmになるのは、定義から言って当
然なのだということになります。
これに気づいて、僕はとてもおもしろく感じました。
1999.10.14 萩谷 宏(改訂中)