2004年度・「身近な火山学ゼミナール」


 浅間火山見学

2004.10.11 実施

 2004年10月10日23:10頃の噴火で北北東山麓に降下した火砕物の薄片写真。9月1日のものに比べ外見は黒っぽく、やや発泡している(軽い)印象を受ける。斑晶の多い複輝石安山岩。斑晶は斜長石、斜方輝石、単斜輝石。視野の幅約4mm。

 集合斑晶。マグマだまり中で互いにくっついた斜長石、単斜輝石、Fe-Ti-oxideの3者がくっついたまま成長したもの。斑晶の多い火山岩にはよく見られる。

 単斜輝石の双晶。中央の帯の部分だけ、組成は同じでも結晶の向きが異なっているため干渉色が異なって見える。色の帯になるのは、双晶部分が研磨面に対して斜めの位置になっているため、その厚みが縁に近いほど薄くなり、バイレフリンゼンスもそれに応じて変化することが原因。


講義データ
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