自主ゼミ「武蔵野台地をあるく」出席カード(7/30火曜)

2002前期第5回(はけの道を歩く)

 

実習内容の要約

*今回のゼミで得た知識の要約

国分寺崖線沿いには数多くの湧水が出ている。崖線沿いの遺跡の分布や国分寺をはじめとする政治的(宗教的)拠点が置かれたことなどから、人間は、古くから湧水を貴重な水の供給源として利用していたことが窺える。一方、最近ではコンクリートの建造物やアスファルト舗装の道路などが増えたため、雨水が下水として処理されて、地下水として地中に蓄えられるの水の量が減り、その結果、湧水の量も減りつつある。(0031033)

 

質問・意見・感想など

*感想

今回の巡検は地下水や湧水を再評価する良い機会になったと思う。水道の蛇口を捻れば水が出てきてしまうのは便利なことではあるけれど、果たして塩素やトリクロロエチレンがたくさん含まれた水を飲むことが幸せなことなのだろうか。自然の摂理に逆らったコンクリート張りの護岸工事や水循環のサイクルがうまくいっていれば必要性が全く見出せない「見えない貯水池」などあまりにも局所的あるいは短期的な思索に基づいて出来ているものが多いことに改めて気づいた。人間は利便性・安全性を追求するあまりに真の豊かさを失いつつあることは間違いない。だからこそ、広い目で見た都市計画や建築計画を立てる必要性が高まっているのだと身をもって実感した。