自主ゼミ「武蔵野台地をあるく」出席カード(6/30日曜午前・午後)

2002前期第4回(府中市郷土の森)

 

実習内容の要約

*武蔵野台地はローム層をはじめ、地表には水がたまりにくい。国分寺崖線などの段丘崖にある、不透水層の上からは湧水が出てくる。

ローム層のうちで、黒っぽくなっているところは有機物が多く含まれている。植物の花粉の化石を利用して、当時の食性などを読み取く解くこともできる。メタセコイアは、一度は絶滅したと考えられていたが、現存しているものが発見され、その種子を学校の校庭などに植えたことでよく見られる。

ツメタガイは他の貝の貝殻に穴を開けて捕らえる捕食する(0031033)

#メタセコイアの発見は1946年、中国の四川省です。京大の三木茂博士が1933に化石でセコイアと区別して新属として記載したものが、実際に生きていたというので大いに話題になりました。講義でも話しましたが、イチョウも中国産の「生きている化石」で、日本には平安時代に輸入されました。

 

質問・意見・感想など

*今回は野外実習ではなかったが、非常にわかりやすいかたちで、地層や標本が並べられていてよかった。有孔虫が示準化石また示相化石として有益だということを改めて実感した。有孔虫の化石の写真が展示されていたが、前回実物を見ていたから、写真が展示用に拡大されていると気づいた。漫然と見ていたら実物大と勘違いしていたはずだ。今後、文献に載っている化石や鉱物などの写真を見る時や展示物を見るときはスケールにも気を配る必要があると感じた。今度はぜひ、湧水を見たい。