柔らかい地層が厚くたまっているために、断層の変位は崖の形で現れずに、なだらかな斜面になる。
立川断層の垂直変位量。
西武拝島線武蔵砂川−玉川上水駅間。西武線の土手の高さが垂直変位量に相当する。立川面上なので、これが約3万年間の累積変位量に相当する。
断層を迂回する玉川上水。
画面奥(上流側)で右に曲がっている。立川断層によって西側がやや高くなっているため、玉川上水は開削時からそれを迂回するようにつくられている。
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参考文献
・山崎 晴雄(1978)立川断層とその第四紀後期の運動。第四紀研究 16巻1号 p.231-246
・「東京都地学のガイド」貝塚爽平監修 コロナ社 1980
・「地下水の世界」榧根 勇、NHKブックス651 1992