造岩鉱物

 実体顕微鏡による観察

 世の中の岩石のほとんどは、ごくごく単純な何種類かの鉱物でできています。 例えば、花崗岩なら、石英と斜長石、カリ長石、黒雲母で99%以上、それに若干 の磁鉄鉱、燐灰石、ジルコン…などが加わって100%というわけです。

 マグマが急激に冷やされた場合には、結晶にならずにガラス状態になってし まう場合がありますが、それを除くと、世の中の岩石、特に火成岩は、以下の 鉱物が様々の割合で組み合わさってできています。

 石英、斜長石、カリ長石、輝石、角閃石、黒雲母、かんらん石

 これらの主要な鉱物を指して、造岩鉱物と言います。
 世の中には何千種も鉱物がありますが、そのほとんどは特殊な条件で結晶す るものです。通常我々が手にする岩石は、上記の鉱物数種類の組み合わせでほ とんどができているのです。

実体顕微鏡写真

 火山灰中のかんらん石
 淡黄色〜淡緑色透明,風化するとビール瓶の色〜不透明。 ころころした外形,貝殻状断口が特徴。

 斜方輝石(紫蘇輝石)

 単斜輝石(普通輝石)

 黒雲母

 斜長石

 石英

 石英(反射光)



石からわかること

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1998.8.23 / 1999.11.9 H.Hagiya