地球型惑星とは


>地球型惑星ってなんです?

 惑星にもいろいろあって、石(と鉄)でできた惑星、ガスのカタマリの惑星、氷惑星なんてのがあります。石と鉄でできた惑星を地球型惑星、ガスの惑星を木星型惑星といいます。

 地球型惑星は、水星、金星、地球、火星、それから小惑星です。月や、いくつかの衛星も、材質的にはこれと同じです。地球はその中で一番大きな天体です。その平均密度は水の約5.5倍もあります。岩石の密度は、ふつう水の3倍くらいですから、 中心に密度の大きい鉄が入ることで密度のつじつまも合います。

 木星型惑星は、木星、土星、天王星、海王星。いずれも地球より質量がずっと大きく、表面がガスで覆われている惑星です。密度は平均で水と同じか、ちょっとそれより大きいくらい。外形は、遠心力でつぶれたかたち(扁平率)の度合いが結構大きいです。土星で10%くらいつぶれていたかな。中心は主に金属水素、岩石、鉄などからなると考えられています。

惑星 地球 木星 土星 天王星 海王星
質量(地球を1として) 1 318 95.2 14.5 17.2
密度(g/cm3) 5.52 1.33 0.69 1.27 1.64
扁平率 0.0034 0.065 0.108 0.023 0.017
*(理科年表による)

 木星型惑星のガスをぶっ飛ばしてしまうと、石(シリコン・マグネシウムの酸化物)と鉄が残って、地球型惑星ができるという考えがあります。そういう目で見ると、太陽に近い惑星が地球型の石鉄惑星ですね。太陽の初期にガスを吹っ飛ばすようなイベントがあったと考えられています。(T-Tauri stage)

 太陽系は、質量の大半が太陽に集中していて、太陽の周りを回る惑星や小惑星、彗星などの質量は、太陽に比べればほんのわずかな量です。惑星は太陽を作ったガスとちりの、残りかすでできたようなものです。


H.Hagiya 1998/2000.7.27/2000.11.13

石からわかること

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