藍晶石 kyanite


 別子の藍晶石は、1954年頃初めて報告された(→文献・・)ものです。三波川変成帯内部にとりこまれた、変成はんれい岩体(ざくろ石角閃岩主体)の、もともと斜長石(灰長石)の多かった部分が、変成作用で藍晶石を含む岩石に変化したものと考えられます。

 藍晶石を含むゆうれん石片岩。愛媛県新居浜市。東平岩体の変成はんれい岩体の一部をなす。白色の部分で菱形の断面を示すのが藍晶石。周囲を雲母で取り巻かれている。

 標本の反対側。カッターで切れずに飛び出している、白色〜淡青色の結晶が藍晶石。




鉱物標本写真集

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