化石と地質時代
化石とは
化石とは、地質時代の生物の遺骸や生活の痕跡が、地層や岩石に記録されたものを指す。
記録の媒体は、必ずしも石である必要はなく、シベリアの永久凍土から発見される冷凍マンモスや、琥珀中の昆虫なども立派な化石である。
たとえば、縄文時代の貝塚の二枚貝も、遺物であると同時に、当時の生物相を示す、化石としての価値を持っている。
地質時代
地球史の中で、地層や化石の記録が残っている期間を地質時代といい、化石生物の消長などにより細かく区分されている。
放射壊変を利用して数値年代を求める以前は、示準化石を用いた生層序区分が、時代決定の唯一の手段であった。
18世紀末以降、古生代・中生代・新生代をはじめとする、さまざまな時代区分が用いられるようになった。
→地質時代名称徹底追及事典(安生 健著)
2001.4.18 H.Hagiya