中2A−E 地学 2学期期末試験問題

1998.12.11(金曜)1限実施 萩谷・安生出題


T

以下の設問A,Bのうち、いずれかを選んで解答せよ。解答は60字以内で記述用解答用紙に記入すること。誤字、脱字、字数が45字に満たない場合は、減点の対象になる。

A)ペルム紀(二畳紀)の気候変動が動物進化にはたしたやくわりについて、具体的な動物の綱名(グループ名)をあげて説明せよ。

B)地球史を通じての大気中の酸素濃度の上昇が生物進化にもたらした影響について、一例を挙げて説明せよ。

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(これ以後の解答はすべてマークシートの指定された欄に記入せよ)

U

 地球大気について説明した、次の文章中の空欄に、最適の語句を語句欄から選んで、文を完成させよ。

 地球の大気圏は、その高度による( 1 )の様子をもとに、下層から上層に向かって、( 2 )、( 3 )、( 4 )、( 5 )に区分されている。
 ( 2 )は天気の変化の起きる領域であり、その大気組成はほぼ一定している。最も多い成分は( 6 )(78%)であり、次に( 7 )(21%)、3番目に( 8 )(0.9%)という順番である。
 ( 2 )と( 3 )の境界を( 9 )という。この高さは地域や季節により変化し一定しないが、平均で( 10 )程度の高度に位置する。( 3 )は高度と共に温度が( 11 )する領域であり、その原因は( 12 )による( 13 )の吸収である。
 ( 4 )は高度( 14 )から( 15 )の領域に位置し、高度と共に温度が( 16 )する領域である。( 15 )付近の高度で気温は極小となったのちに、ふたたび高度と共に温度が( 17 )していく。この領域が( 5 )であり、この付近では大気中の原子・分子の一部がイオンになり、( 18 )を形成している。( 18 )は地上からの( 19 )を反射するので、通信に重要な役割を果たしてきた。

語句欄

 1)化学組成、2)温度分布、3)電気抵抗、4)成層圏、5)対流圏、6)熱圏、7)中間圏、
 8)酸素、9)二酸化炭素、10)窒素、11)アルゴン、12)キセノン、13)電離層、
 14)圏界面、15)赤外線、16)可視光線、17)紫外線 18)電波、19)8km、
 20)11km、21)16km、22)50km、23)80km、24)増加、25)減少、26)オゾン層、

V

 文章中の空欄に最適の語句・数字を、語句欄の候補から選んで、その番号を記入せよ。

 地球の歴史は、生命の歴史といってもよい。地球は、太陽系の形成とほぼ同時の約( 20 )億年前に形成されたと考えられている。 現在、地球上で最古の岩石は約40億年前のものが、また最古の海の地層には38億年前のものが見つかっており、この中からは生物体を作っていたと思われる炭素の痕跡も見つかっている。 最古の化石は約35億年前の光合成生物である( 21 )などの化石である。

 約20億年前になると、真核生物と呼ばれる生物の化石が見いだされ、生命の歴史にあらたな局面が開かれた。 約10億年前には多細胞生物(動物)が現れた。これらの時代は地質時代の上では( 22 )と呼ばれており、 産出する化石が少ないことから、これまで研究があまり進んでいなかったが、( 22 )末期の約6億年前には、 ( 23 )などの殻を持たない多細胞生物が繁栄していたことが化石からわかっている。

 ( 24 )と呼ばれる時代になると、殻を持つ生物が出現し、化石となって発見される生物の種類が急速に増加する。 ( 24 )初期には( 25 )のような生物が繁栄した。( 24 )中期には、珊瑚礁をつくる( 26 )などの生物が発展した。 このころ、魚類の中から陸上生活に適応した両生類が現れた。この時期以後、( 24 )後期にかけて、 陸上に石炭の材料となった( 27 )の森林が発達し、その森林の中で脊椎動物も発展していった。両生類の中から、 より乾燥した気候に適応した( 28 )が現れたのもこの時期である。

 ( 29 )に入ると、ひとつにまとまっていた大陸が分裂をはじめた。ほぼ同じころ、( 28 )の中でも、 陸上で( 30 )が爆発的に進化を始めた。また、海では頭足類の仲間である( 31 )が種類を増やしていった。 中生代を通じて繁栄した( 30 )や( 31 )は、約( 32 )万年前に絶滅し、これ以後を( 33 )と呼ぶ。 ( 33 )では( 28 )にかわって( 34 )や鳥類が繁栄し、現在に至っている。( 33 )は第三紀と第四紀に分けられるが、 第三紀はさらに古第三紀と新第三紀に区分される。古第三紀の代表的な示準化石は( 35 )があり、 新第三紀の示準化石としては( 36 )が有名である。新第三紀には日本列島が大陸から分かれて、厚い火山性の地層が堆積した。 これを一般に( 37 )という。新第三紀の後半から地球は全体として寒冷化し、( 38 )や針葉樹の森林が広がった。 第四紀に入る頃から氷期−間氷期のサイクルが始まったと考えられている。この時代に、特に寒冷気候に適応した( 39 )などの動物も現れた。 我々人類の祖先は、この氷河時代を、道具や技術をもつことにより乗り切って、現在の文明を築いたのである。

【語句欄】

 1)23、2)46、3)6500、4)クロレラ、5)三葉虫、6)クラゲ、7)シアノバクテリア、
 8)先カンブリア時代、9)新生代、10)中生代、11)古生代、12)クサリサンゴ、13)キノコ、
 14)シダ植物、15)裸子植物、16)被子植物、17)マンモス、18)始祖鳥、19)アンモナイト、
 20)恐竜、21)カヘイ石、22)ビカリア、23)ピカイア、24)グリーンタフ、25)爬虫類

W

A)次のうち、化石とは考えられていないものはどれか。( 40 )

1)氷づけのマンモス 2)モレーン 3)火山灰層中の花粉、4)カヘイ石 

B)以下の図は、主な古生物群の生存期間を示すものである。図中の生物のうち、( 41 )〜( 45 )に当てはまるものを選べ。

(図)

【選択肢】

1)フズリナ、2)人類、3)哺乳類、4)昆虫、5)三葉虫、6)裸子植物、7)リンボク(大型シダ)
8)爬虫類、9)原生動物、10)シアノバクテリア

X

 以下はセンター試験に出題された問題である。指定された解答欄に最適の選択肢の番号をマークせよ。

(省略 8問16点分)


記述用解答用紙 中2地学 2学期期末試験(安生・萩谷)




__l__l__l__l__5__l__l__l__l__10__l__l__l__l__15


__l__l__l__l__20__l__l__l__l__25__l__l__l__l__30


__l__l__l__l__35__l__l__l__l__40__l__l__l__l__45


__l__l__l__l__50__l__l__l__l__55__l__l__l__l__60




(下書き用スペース)








中2__組 番号___氏名____________ 得点_____

以上