高3選択地学 授業の要旨 05

(部分記録)

1997.5.29実施 前回 次回


HR図・恒星の進化・恒星の種族・散開星団と球状星団

*元素合成の話

宇宙の初期状態(ビッグバン)で水素とヘリウムはつくられる

恒星のエネルギー源:主系列では水素からヘリウムをつくる核融合反応

 巨星:内部でヘリウムが核融合をはじめる → CNOなどの元素を生産、Feまでの元素をつくる。

 Feよりも重い元素の核融合は吸熱反応 →反応が進まない →中心に”燃えない”鉄がたまる →不安定が生じる →超新星爆発

超新星爆発による元素合成:鉄より重い元素を大量につくる 爆発で周りに放出

例:かに星雲(図表)1000年前の超新星爆発のなごり。

 放出された重元素を多く含むガスが収縮し、あらたな恒星や恒星系をつくる …太陽系の起源

太陽はリサイクル品である

 種族Iの恒星:太陽を含む 新しい星を含む。散開星団をつくる星。重元素多い…リサイクル製品
  HR図の特徴 特に散開星団はできてすぐなので、寿命の短いO,B型星が主系列で存在。巨星が少ない。

 種族IIの恒星:球状星団をつくる恒星。古い星ばかり。重元素少ない…宇宙の初期に生まれた星
  HR図 古い星の集まりなので、寿命の短い青白い側の主系列星は、巨星になってしまって残っていない。

 余談:ウルトラマンの故郷:M61星雲?は球状星団!!


高3選択地学97計画

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